無駄な深読み

ついったーに書ききれないことを書く、かも知れない

山田エルフが好きな10の理由

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山田エルフ、いいですよね。

 

この記事を読んでくれてる人で山田エルフを知らない人はいないと思いますが、一応説明しておきます。

 

山田エルフは「エロマンガ先生」に登場する一人の女の子です。原作はライトノベルで現在も刊行中、アニメは2017年春に一期が放送されました。二期もそのうち、きっと放送されて私を夢中にさせてくれる予定です。

 

山田エルフはライトノベル作家であり、主人公のライバルです。

 

この物語の主人公和泉マサムネもライトノベル作家であり、一巻開始時点で自分の本のイラストを担当しているエロマンガ先生、義理の妹にゾッコンです。

 

ブコメで他のヒロインがいるのにメインヒロインにゾッコンで話が成り立つのか。そう思う方も沢山いるかもしれません。

 

しかしそんな心配は無用です。

 

 

何故なら、山田エルフを筆頭に、他のヒロインが魅力的過ぎるからです。

 

もし主人公が妹にゾッコンでなければ、この物語は山田エルフをメインヒロインとした物語でとっくに完結しているでしょう。

 

 

それでは、そんな魅力的過ぎる山田エルフについて語っていきます。

 

この記事の題名は原作6巻のサブタイトルから拝借しました。

 

せっかくなので10個列挙しようと途中まで書いてみたのですが、どうにも難しい。

だって同じエピソードで語りたいことが2個3個あったり、語る順番を気にしないといけなかったり、そもそも10個が多い。

ということで、とりあえず書き殴るのが早いと思いました(小並感)。

 

 

 

 

 

 

では初めに。

断っておきますが、山田エルフはツンデレではありません。

 

金髪ポニーテールの年下の女の子、またツンデレか。そう思ったあなたは浅はかです。もう一度言います。山田エルフはツンデレではない。

 

たしかに、ライトノベル作家である彼女は読者に対しては「私の下僕」と呼称するくせに面白いものを妥協せず届けようとするツンデレ的気質を見せます。

 

しかし、恋愛については全く逆で、好きになったマサムネに対しては日々真っ直ぐに好意を伝え、献身的にサポートをし、常にマサムネがドキッとする様な振る舞いを心がけます。

 

彼女は作中で、ツンデレについて、ただのナメプであると語っています。好きな人がいて、好きになって欲しいなら、全力で手を尽くすべきだと。相手に好きになってもらう努力をせず、恋が叶うはずがないと。

 

彼女は自分で言うとおり、マサムネの好みを徹底的に把握し、誘惑し、しかしマサムネが本当に嫌がるポイントには触れない。そんな徹底的に計算され尽くした完璧なアプローチをかけてくるのです。

 

 

 

次に、山田エルフは自他の戦略分析に非常に秀でている女性です。

 

彼女は一見自信家です。初登場時にはマサムネと自分の売り上げを比べて、圧倒的に差があるマサムネに対して威張り倒し、ライトノベルで世界を征服するとまで豪語します。

 

しかし、何も根拠がなく自信を持っているわけではありません。事実、彼女のライトノベルは220万部売れており、マサムネにも作中で面白いと評されています。

 

更に、マサムネとエロマンガ先生をかけてラノベ勝負をした時には、マサムネの原稿を読んで素直に負けを認めており、客観的に自他のライトノベルの評価ができていると言えます。

 

その上、同人作品を合同で書くことになった時に、千寿ムラマサも誘おうとマサムネが言うのですが、今の自分ではムラマサの足を引っ張ってしまうと言います。しっかりと自他の実力を認識しているからこそ出てくる言葉です。

 

そんな彼女がライトノベルで世界を征服すると言うからには、明確な方法を考えていることでしょう。今から楽しみです。

 

 

 

そして極め付けに、山田エルフは大変な策略家です。

 

前述したように、山田エルフはマサムネを落とす為に様々な策を練ります。

 

しかしそんな努力の甲斐もなく、物語の途中でマサムネとその妹の沙霧は結ばれてしまいます。

 

ここで、山田エルフは諦めるわけでも、沙霧からマサムネを奪おうとするわけでもなく(軽い挑発程度はするが、沙霧が本気で嫌がるポイントは避ける)、非常に大胆な作戦に出ます。

 

 

それは、マサムネ、沙霧を2人とも手に入れることである。

 

 

彼女の行動原理の根本には、幸せになることがある。親の用意した結婚相手よりも、自分が好きになった人と幸せになりたいと、彼女は真剣に恋をするのである。

 

それに照らし合わせた時、沙霧からマサムネを奪って本当に幸せなのか彼女は考える。たとえ一番大切なマサムネと結ばれるためとはいえ、大切な親友である沙霧を不幸にしてしまって本当にいいのか。

 

傲慢なエルフは、恋人としてのマサムネと、親友の沙霧の両方を獲得する道を目指します。

 

 

親友と恋人を天秤にかけ、結果的に両方手にする展開は多々ありますが、自分からそれを宣言し、両方を手にする為に策略を巡らせる女の子は、かなり珍しいのではないだろうか。

 

 

一人の人に好きになってもらうだけでも大変なのに、二人同時に好きになってもらうのは至難の技です。しかし、山田エルフは二人との仲を深めながら決して三角関係を拗らせるわけでもなく、確実に二人にとって大切な存在になっていきます。彼女にとって、親友と恋人の両方をとるのは、ハンデにすらなり得ないのかもしれません。

 

 

エルフがマサムネに自分をアピールする一部を紹介すると、マサムネが最も沙霧を大切にしていることに働きかけるのです。マサムネが自分以外の誰と付き合っても沙霧を取り巻く人間関係は変化してしまうが、自分と付き合うなら、絶対に沙霧にとって今以上の関係を保証すると進言します。

 

そんな現実的な落とし所と、料理や細やかな気遣い、作家の先輩としてのアドバイスやサポートで、マサムネに感情的な部分と論理的な部分両方からアプローチをかける。

 

それが本気で幸せになろうとする山田エルフの姿です。

 

 

想像してみてください。相手は確実に自分のことが好きで、自分は一番ではないにしろかなり相手のことが好き、更に相手は自分の大切な家族を間違いなく幸せにし、大切にしてくれる。そんな人になびかずにいられるのは、ラノベの主人公くらいなものです。問題は、山田エルフが好きになったのがラノベ主人公ということくらいです。

 

 

 

 

長々と山田エルフについての自分語りを読んでいただき、ありがとうございます。

 

最後に、自分からグイグイ攻めるエルフも可愛いけど、マサムネから不意に反撃されて照れるエルフも最高に可愛いとここに記して、結びとします。

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