無駄な深読み

ついったーに書ききれないことを書く、かも知れない

推しに届いてほしくない一ファンの気持ち【高槻かなこさん】

こんにちは。グゥです。

 

私は高槻かなこさんを推しています。

 

理由は、私の一歩先を行っているからです。

百歩ではありません。一歩です。

 

 

 

私は元々、ラブライブ サンシャインの声優アイドルグループであるAqoursの箱推しでした。今でも箱推しでもあります。

 

初代ラブライブ 解散直前にライブを見るようになり、そこから引き続いてAqoursを追うようになりました。Aqoursにはまったのは1stライブ二日目で、逢田梨香子さんが作中のキャラと同じようにピアノを弾くはずがプレッシャーから弾けなくなり、その彼女に駆け寄る仲間たちを見たときに、彼女たちに物語を感じたからでした。この時、私はAqoursの箱推しになりました。この時はまだ、高槻さんはグループの中の一人でしかありませんでした。

 

 

続いての2ndライブ。最後のMCで、高槻さんはこう言っていました。

 

「明日からまた頑張れますか?」

 

今まで頑張ってきたこと。今頑張っていること。そして今から頑張ること。その言葉は全てを肯定してくれていると感じました。

今日まで頑張ってきたことを認めてくれて、明日から頑張るであろう私たちの力になれていますかと、高槻さんは聞いてくれたのです。

この言葉を聞いた時、私はこの人を応援したいと思いました。ファンになりました。

 

 

 

 

それが約二年前のことです。

この二年間で、高槻さんを推す気持ちも、少しずつ変化してきたと感じています。

そしてこのニ年間、高槻かなこさんを見てきて気が付いたことがあります。

 

 

高槻かなこさんって、そんなに凄くないんです。

 

 

彼女が今までしてきたことを否定しているわけではありません。Aqoursとして素晴らしいライブを何度も成功させてきましたし、ファッションが好きでアパレルとコラボしたり、ゲームが好きでゲーム実況したり、歌が好きでカラオケバトルに出たり。

 

でも、どの分野でも、そこそこなんです。器用貧乏なんです。

 

歌も、ダンスも、実況も、歌詞も、作曲も、ファッションも、容姿も、どの分野でも平凡で、もちろん凄く努力はしているとは思うんですけど、芸能界にはそのレベルの人は五万といて、十年後にテレビで見ることは、歌を聞くことは正直ないんじゃないかと思っています。

 

たぶん高槻さん本人も、それはひしひしと感じているのではないでしょうか。芸能界で戦っていく為の武器が自分にはないと。

 

正直なことを言うと、Aqoursの中でも伊波さんの方が歌が上手いし、逢田さんの方が綺麗だし、斉藤さんの方がダンスのキレはあるし、鈴木さんの方が面白くて可愛いと思っています。後輩であるはずのニジガクメンバーもすごい人ばかりです。正直ほとんどが高槻さんより精力的に活動していて、オーラがあります。フェスの時は高槻さんとツーショット撮ったよ!みたいなツイートがなくて何か悲しくなりました。

 

でも私は高槻かなこさん推しなんです。

 

 

 

ある程度生きていると、人間誰しも気がつきます。自分は平凡な人間で、上位互換が五万といる。どんなに努力しても足元にも及ばないような人が無数にいると。そして適当なところでもういいか、って諦めるんです。私もそうです。

 

 

でも高槻さんはそうではありません。いや、そうなんですけど、諦めるところが私の一歩先にある、そんな気がするんです。

 

 

先程書いたように、私は高槻さんは芸能界でやっていけるような才能はないと思っています。本人もそれはわかっていると思います。

 

でも、彼女は私よりも、一歩先まで努力できるんです。

 

もし私が彼女と全く同じ境遇でも、アニソンをそんなに覚えることはできなかったでしょうし、苦手と言っているダンスをあそこまで頑張ることも私にはできなかったでしょう。最近ではギターも頑張って習得されていました。歌もダンスも、他のどれでも、高槻さんはめちゃくちゃ凄い!という領域にはいないんですけど、私だったらここまでだな、と思うところの一歩先にいるんです。

 

 

百歩先にいる人の背中は見えません。物凄く先にいる人を見てもただ憧れるだけです。

 

一歩先にいる高槻かなこさんが見えるからこそ、私は自分が諦めたその一歩先に踏み出してみようかなと思えるんです。

そう思いながら、この二年間、私は高槻さんを見てきました。

 

 

ここまで書いてきましたが、高槻さん本人に届いて欲しい思いというわけではありません。

ファンからの想いなんて全肯定の応援で必要十分です。ダメ出しなんていりません。そんなのは自分でやるでしょう。

 

ただ、こういう気持ちで高槻かなこさんを推している人もいることを、どこかの誰かに知って欲しかったのかもしれません。