無駄な深読み

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性癖人狼のススメ

性癖(せいへき)とは、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、嗜好、傾向、性格のことである。後述の通り「性的嗜好(指向)」とは異なる。(Wikipediaより引用)

 

 エロい記事を予想してリンクを開いた皆さん、残念でした。性癖って言葉、エロい趣味嗜好という意味で使われがちですよね。断った様に、今回はもちろんエロい意味ではありません。

 

 

 さて、数ヶ月前、私はTwitterで性癖人狼を紹介した呟きを見ました。簡単に手順を説明します。

 

  1. ゲームマスターとプレイヤー(3人以上)に別れる
  2. プレイヤーはそれぞれ、自分の性的嗜好(あえてこの表現)をゲームマスターに個別に送る。この時、他のプレイヤーには内容を伏せておく。
  3. ゲームマスターは送られてきた性的嗜好のうち、一つのみをランダムでプレイヤー全員に公開する。
  4. プレイヤーはその性的嗜好を送った人物(人狼)が誰なのかを会話を交えつつ推理する。
  5. プレイヤーは人狼が誰だと思うかを投票で決める。この時、本物の人狼に票が集まれば人狼以外のプレイヤーの勝ち、その他に票が集まれば人狼の勝ちである。

 

 

特殊な性癖が暴かれるゲームとして紹介されていたこのゲーム。

 

 

 

このゲーム概要を聞いた時、私はすぐこう思った。

 

「これめっちゃ応用効くんじゃね!!?」

 

と。

 

 

 

 つまり、このゲームはテーマを「特殊性癖」に設定しているのであって、このテーマを自由に変えればもっと幅広いゲームができるのではないか、と考えたわけである。

 

 それではこのゲームを参考にして私が考えたゲームを紹介しよう。

 

  0. 「テーマ」を決める。

  1. ゲームマスターとプレイヤー(3人以上)に別れる
  2. プレイヤーはそれぞれ、「テーマ」に対する自分の回答ゲームマスターに個別に送る。この時、他のプレイヤーには内容を伏せておく。
  3. ゲームマスターは送られてきた「テーマ」に対する回答のうち、一つのみをランダムでプレイヤー全員に公開する。
  4. プレイヤーはその「テーマ」に対する回答を送った人物(人狼)が誰なのかを会話を交えつつ推理する。
  5. プレイヤーは人狼が誰だと思うかを投票で決める。この時、本物の人狼に票が集まれば人狼以外のプレイヤーの勝ち、その他に票が集まれば人狼の勝ちである。

 

 

 私がTwitterで見た性癖人狼はこの「テーマ」を特殊性癖に置き換えたものなのである。

 

 この「テーマ」は本当になんでも良くて、「好きなアニメキャラ」でも、「好きな四字熟語」でも、「好きな有名人」でもいい。なんなら「ペットに付けるならどんな名前?」や「家にある本の冊数」でもいい。

 

 

 だが私がオススメするのは自分の好みをさらけ出せる「テーマ」である。

 

 

 何故か。それは、このゲームが本当に面白いのは人狼が終わった後の感想戦だからである。

 

 

 そう、このゲームは必然的に、回答が公開された後にその回答と「テーマ」に対して皆で話し合う機会があるのである。

 

 その場では、合法的に「テーマ」について思う存分語ることができるのである。

 

 となれば、その構造を逆手にとって、自分が語りたいことをテーマにし、好きなことを思う存分語る。それがこのゲームの真骨頂である。

 

 

 

 具体的な過去のゲーム例を挙げて説明してみよう。

 

 「漫画やアニメで好きな展開」というテーマで、プレイヤー3人で性癖人狼をした時のことである。

発表された回答は「才能や能力で絶対に勝てないとわかっていながらも、どいしても勝ちたくて必死に足掻く姿」

 

友人A「1人ずつ思いつく作品とかキャラとか挙げてみようか?」

友人B「シュタゲとかは必死に足掻いてるイメージ。才能とかは微妙だけど」

友人A「ギアスのルルーシュは世界に対して足掻いてるよな?」

俺「アイシールド21ヒルマとかかな?神龍寺戦とか圧倒的天才の阿含に必死に2年間努力してタイム縮めて勝つところとかめっちゃいいよね」

友人AB「「絶対お前やん」」

 

 語るに落ちるとはまさにこのことである。まあ人狼というゲームには完敗してしまったが、好きな漫画の好きなキャラの好きなシーンについて思う存分語れたので試合に負けて勝負に勝ったようなもので、私的には大満足であった。本気でゲームに勝つつもりならもっと微妙なところ例に出すべきだよねって。

 

 これはちょっとだけ言い訳なのだが、実はこの回答をゲームマスターに送った時点ではヒルマのことは想定してなくて、王城の高見と桜庭想定だったんだよね。でもアイシールド21という漫画、この系統のキャラめちゃくちゃ多くて、セナ、モン太、雪光、雲水やマルコも該当するし、もう同じ作品から例を出そうとした時点で負けが決まっていたのかもしれない。

 

 人狼の私が処刑された後に公開された残り2人の回答

 

A「過去の行動を何度も変えることで、ようやく幸せな未来へとたどり着く展開」

 

B「ラスボス戦とかで、一番最後のトドメが一番最初に覚えた技」

 

どっちもいいよね、Aはタイムリープものの超王道で、失敗の積み重ねが多いほど成功した時の感動は大きいし、Bはグレンラガンとか仮面ライダービルドとか彷彿とさせるよね。グレンラガンで螺旋王ロージェノムをコアドリルで倒すシーンとか超好きなんだけど!!

 

 ちなみに数ゲームしてみて自分はこのゲームにめちゃくちゃ弱いことが発覚。

 上記のとおり、自分で出した回答以外でもこういうテーマならつい語ってしまうため、凄い勢いで人狼に疑われるのである。でも語るのはやめられない。だってコアドリルのシーン超好きだから!(しつこい)

 

 ちなみに友人Aは、友人Bがシュタゲ好きなことを考慮した上でこの回答にしたらしい。私が馬鹿正直に「ヒルマ!」とか言ってる横で真面目に人狼していた友人Aには、少し申し訳なさを感じる。

 

 

 つまり結論として、このゲームは自分の好きなものについてめっちゃ語れるのである。

 

 楽しいぞ!!!!!

 

 

 

 まだまだコロナの影響が残るこの世の中、リモートですることがなくなったら、一度試してみて欲しい。

 

 絶対楽しいので。

 

 

 

  • オプション

 少し変更して、少人数でする時にオススメのルールがある。

 

 ゲームマスターを含めて回答を作成し、すべての回答を誰のものかわからない状態で公開、ゲームマスターの回答を当てる、という形式である。

 

 プレイヤーは、他プレイヤーの選択肢の中から、ゲームマスターや他のプレイヤーと会話をしながらゲームマスターの出しそうな答えを推理していく。

 

 こちらの形式は、人狼よりもディクシット(不思議な絵に題名をつけるボードゲーム)に近い。 

 

 

 最後に私がゲームマスターをやった時の例題を出すので、どれが私の回答か、考えてみて欲しい。

 

 テーマ「アニメや漫画の終盤で好きな展開」

 

  1. 今まで戦ったライバルたちが主人公を応援してくれる
  2. 主人公がこれまでに培った想いや志が次の世代に受け継がれていく描写
  3. ラスボス倒した後に、ライバルと戦って決着をつける展開
  4. 別の大切なものを失いながらも一番大切なものを得る展開