私は何故留年したのか
どうもグゥです。
私は大学生の時に一年留年しているのですが、留年した原因をつらつらと書こうと思います。
動物園のパネルを読むような気持ちでご覧ください。
留年の詳細
私は2012年に大学に入学し、2017年に卒業、同年にそのまま院に進学、2019年に院を卒業、就職し今に至ります。
留年したのは3回生から4回生に上がる段階で、単純に単位が足りなかったからです。
細かく説明していきます。
まず一回生の前期は30ちょっと単位を取れました。落とした単位は難しいと評判の講義一つだけで、まずまずの滑り出しと言えます。
一回生後期は20単位弱で、合計50弱。卒業に必要な単位が約130なことを考えると、十分な数です。
しかしここから戦況が芳しくなく、二回生前期後期共に単位数は一桁に。二回生終了時点で合計単位数は70に満たなかったと記憶しています。実験等で単位の取得効率が落ちてくる三回生での獲得可能単位数は理論上それほど多くなく、三回生終了時に必要な単位数112を満たすのは理論上可能といった具合でした。
一応三回生後期ギリギリまで全部単位が取れれば進級できる状況ではあったものの、そんなものは机上の空論、絵に描いた餅で、結局三回生終了時点で80単位少々と進級要件の下を軽々とくぐる結果でした。
さて、ここからは何故留年するに至ったかを説明していきます。
予め述べておきますが、私は特段怠惰な性格というわけではなく、高校までは無遅刻無欠席、課題を忘れたこともなければ授業も真面目に受けていました。
そしてお前が怠惰なだけ!みたいな意見は1ミリも不要です。
- 一人暮らし
まず一つの原因として、一人暮らしするのが初めてだった、ということがあります。
今「は?その理屈なら大学生の大半が留年してるだろ!」と思った人が多くいるでしょう。ちょっと待ってください。ここにサークル3つ掛け持ち、という条件を加えてください。
大学に入学した私の思考回路はこうでした。
「中学の時も、高校の時も、ずっと部活と両立出来てた。しかし大学のサークルは週に1、2回しか集まりがない。ならば曜日さえずらせば複数サークル掛け持ちが可能である」
そう、この時の私の思考には、中高の時には勉強と部活しかほぼしておらず、家事はたまに手伝う程度だったことがすっかり抜けていたのです。
勉強がさほど難しくなく、課題も少ない一回生の時はそれでもなんとかなっていたのですが、二回生から専門の授業が始まり、サークルも中核になるにつれてタスクが増していきました。
結果、学期が始まって1、2ヶ月は何とか頑張るものの、一度体調を崩して休んでしまうとそのままずるずる授業に行かなくなってしまいました。
- 大学の授業形態
しかしそんな状態になったとしても、もし大学の授業が高校と同じ形態だったのであれば休み続けることはなかったでしょう。
原因の二つ目として、大学の授業形態が私に合わなかったことが挙げられます。
全ての授業ではないですが、出席はほぼなく、課題も少ない。あるのは期末テストのみで一発で合否が決まる。私の大学、学部、学科ではそのような授業がほとんどでした。当たり前ではありますが、授業で行うのはほぼほぼ理論の説明なので、自分が理解して運用できるかは自習して練習問題を解くしかありません。しかしその練習問題も分かりやすい解説はなく、教科書以上に分かりにくい説明が一行、なんてこともザラにありました。私はその状況で自分が理解できるまで勉強しようとすることが出来なかった。身もふたもない言い方をすると大学に求められる人材ではなかったのかも知れません。
更に出席する必要がほぼないということが追い討ちをかけました。学期始めは授業に熱心に出席するのですが、一度休んでしまうと、「先週休んだし今週休んでも変わらんな」と思い、「教科書は買ってるから試験前に自分で勉強しよ」という思考になり、試験前には「授業休んだせいで何もわからん」となるわけです。これでは単位が取れるはずがありません。
授業を一緒に受ける友人がいなかったのも出席率の低下に拍車をかけたかもしれません。休んだところで「今日来てなかったな、寝坊か??笑」と煽られることはなく、出席していようがいまいが誰にも認知されないのであれば、実質出席していないのと同義なわけです。
ちなみに、出席が必要または課題提出が頻繁な語学や実験は全て一回で単位を取っているため、たとえ配点が低くても全ての授業に出席点が有る世界線ならば私は留年していないのかもしれません。
- 思いこみ
皆さんは、何か物を持つ時、すごく重いと思って持ち上げたら意外と軽くて拍子抜けした、という経験はありますか?もしくはその逆でも構いません。
人は程度の差こそあれ思い込みによってその肉体的、精神的能力を変化させます。そして私はその傾向が少なくとも平均より強いとこれまでの人生で悟りました。
そんな私が、高校生の時に行った大学説明会で、大学の先輩から聞いた言葉をここに記します。
『大学は人生の夏休み』
この言葉に全ての責任を押し付けるつもりはありませんが、一時間で終わると思っていたタスクが一日かかるのと、三日かかると思っていたタスクが一日で終わるのでは、同じ一日でも感じ方が全然違うということです。もしこの大学の先輩が「大学は高校よりもっと勉強するよ」と言っていたのなら、私の人生は変わっていたかもしれません。
それではここまで読んでいただき、ありがとうございました。